さて、今回は「炭酸泉」の変わった切り口での活用術をご紹介してみたいと思います。
展示会など、沢山の年齢層の方々とお話させていただく時に感じること。
それは、「やっぱり炭酸泉ってまだまだ知られていないんだなぁ」ということです。
まぁ、私もこの仕事をするまでは知りませんでしたから… ^_^;
でも、やっぱり炭酸泉がお好きな方はとっても嬉しそうにお話して下さいます(*'ω'*)
「血圧が下がるんだよ~」
とか
「体がぽかぽかになるのが気持ちいい」
など、みなさま炭酸泉を日々の生活に取り入れていらっしゃいました。
ご自身で「炭酸泉めぐり」されていらっしゃる方もいらっしゃっておどろきました。
一度入るとやみつきなのは間違いなさそうですね!
そこで、展示会でも好評な「炭酸泉昔話」なるものをご紹介いたします。
「炭酸泉」とは、あまり聞きなれない方がほとんどだと思いますが、
日本には数少ない天然の炭酸泉も「ラムネの湯」などと称され、深い歴史を持っているのです。
【福岡県 船小屋温泉】
文豪 夏目漱石も浴したとされる炭酸泉です。
ひやひやと 雲が来るなり 温泉の二階
(『正岡子規へ送りたる句稿その十七 九月二十五日』より)
【兵庫県 平野鉱泉】
天然の炭酸泉から「炭酸ガス」だけを回収して「炭酸飲料」をつくっていたんですって!
明治時代に、宮内庁が炭酸水の御料工場を建てたことに始まります。
その後は、三菱に払い下げられ、明治屋が権利を得ることになります。
そして1884年に、「三ツ矢平野水」として発売されました。
その後、1897年には、大正天皇の御料品に採用されたそう。
現在の三ツ矢サイダーのように、砂糖や香りなどが加えられている炭酸飲料は、この平野水をベースに帝国鉱泉株式会社が発売した「三ツ矢印 平野シャンペンサイダー」なのだそうです。
三ツ矢サイダーは由緒正しい炭酸飲料だったのですね!
炭酸泉の炭酸が飲料用に使用されていたなんてびっくりです。
また、夏目漱石の小説「行人」、「思い出す事など」にも登場している温泉なんですって。夏目漱石に限らず、温泉が好きな文豪は沢山いらっしゃるみたいですね。
【兵庫県 有馬温泉】
有馬温泉は皆さまご存知ですね。行かれたことがある方も多いのではないでしょうか。
貴族や偉人に愛された日本最古の温泉です。
「日本三古泉」「日本三名泉」の一つで、有名な温泉ですよね。
有馬温泉の泉質は3つあり、なんとその一つが「炭酸泉」なのです。
有馬温泉は「古事記」や「日本書紀」にも記され、豊臣秀吉や黒田官兵衛も疲れを癒し、愛したとされています。
実は、有馬温泉の炭酸泉は、日本のサイダーの発祥地といわれており、
明治34年に「有馬炭酸鉄砲水」として発売されました。
名前の由来は、瓶のふたが鉄砲のように飛んでしまったことからきているんですって。
なんともアグレッシブなネーミングです(*‘∀‘)
また、三ツ矢サイダーのルーツともいわれているようですね。
三ツ矢サイダーの先輩がいたとは、恐れ入りましたm(__)m
「炭酸泉」にもこんな歴史があったとは、おどろきですよね。
炭酸泉の歴史とセットにして、利用者様にも歴史ある「炭酸泉」をご提供してみてはいかがでしょうか。
きっと、さまざまな想いをめぐらせながら「炭酸泉」を堪能していただけるのではないでしょうか(*^_^*)
次回は、「炭酸泉シャワーってどうなの?」のお話をしたいと思います。
こちら、よく聞かれるのですが、シャワーでのメリットってたくさんあるんです。
そちらをご紹介いたします(^^)/
